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歯周病とはどのような病気でしょうか

こんにちは。
前回(https://www.miyashima-dental.com/content/43/)は「お口からはじまる豊かな人生とは」と題しまして、歯や健康の大切さについて投稿しました。
今回からは、歯周病についてお伝えできればと思いますのでよろしくお願いします。

歯周病とは、「歯肉や歯を支えている歯槽骨と言われる骨などの歯周組織」が、歯周病菌の感染により破壊される病気です。

歯周病は世界で最も多い病気としてギネスブックに認定されています。最近では日本人の約8割が歯周病といわれるほどの病気です。

歯周病菌は嫌気性細菌と言われる空気を苦手とする細菌です。
そのため、空気に触れにくい歯と歯肉の間の歯周ポケットに生息しています。
その空気の届かない環境で歯周病菌は周りに毒素を出すことで歯肉に炎症を起こし、それによる体の免疫反応によって歯の周りの骨が溶けてしまいます。

骨を失った歯はやがてグラグラして抜けてしまいます。
実は日本人の歯を失う原因の第一位は歯周病なのです。
歯周病はサイレントディジーズ(沈黙の病気)と呼ばれるように静かに進みます。そして症状を自覚した時にはかなり進んでいることも少なくありません。

また、歯周病と糖尿病は相互に関連していることが確認され、糖尿病の方は歯周病に約3倍罹りやすくなります。
糖尿病の他にもアルツハイマー型認知症や脳梗塞・誤嚥性肺炎・心筋梗塞などの心疾患・がん・関節リウマチ・早産・低体重児出産などは歯周病と関連していると考えられています。

代表的な歯周病菌の一つにP.gingivalisといわれる菌があり略してP.G菌(ピージー菌)と呼ばれます。
一般的に歯周病が進むのは40歳以降と言われていますが、実はP.G菌は20歳くらいには口の中に感染していると考えられています。

歯周病は、歯周病菌に感染しただけで発症するわけではなく、
・P.G菌などの「細菌因子」
・「宿主因子」と呼ばれる体の抵抗力の低下
・「環境因子」と呼ばれる歯周病を悪化させる生活習慣
これら3つに「過度な咬合力(歯ぎしりやくいしばり)」が加わることで、その方の持っている体の抵抗力に勝った時に進行します。

そのため、20歳前後の方には歯周病の原因になる細菌をお口の中に定着させないようにすることを目標にします。
子どものころから歯磨きやフロスを習慣にして口の中を清潔にしておくことが大切です。
これは歯周病だけでなく、むし歯予防にもつながります。

30代以降は歯周病が発症しないように、毎日のホームケアと生活習慣をよくしていくことが大切です。
これは全身の健康にもつながります。

□歯ぐき(歯肉)が腫れる
□歯みがきで出血する
□口臭がある
□歯肉が下がってきた
□歯と歯の間に食べ物が詰まるようになった
□歯がグラグラする
□歯並びが変わってきた
□歯肉から膿が出ている

こんな症状はありませんでしょうか?
これらの症状に一つでもあてはまったら歯周病を疑いますので、歯科医院の受診をお勧めします。
そして、歯周病と診断された場合は歯周病の治療が必要となります。

共通していることは、毎日の歯みがきを正しい方法・道具で行うこと、定期的に専門家による検診とクリーニングを受けることが大切です。

今回は歯周病のことを広く浅くお伝えしました。
今後は一つ一つ細かくお伝えできればと思いますので、気になった方はぜひ読んでいただけると幸いです。

東海市加木屋町に令和6年4月新規開院のみやしまデンタルクリニックでは、お一人お一人の生活環境やお口の中にあったホームケアの提案をいたしますので、
今の歯みがきに自信がない方、現在のお口の中の状態がよくわからない方は受診をお待ちしております。

 

参考文献
森下真紀(2020)世界の一流はなぜ歯に気を使うのか ダイヤモンド社
天野敦雄(2020)歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジーダイジェスト クインテッセンス出版株式会社